もう悩まない!確実な避妊法と“あなたに合う”選び方

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

「避妊をしたいけど、どうやって避妊したらいいかわからない…」そんな悩みを抱えていませんか?
避妊にはさまざまな方法がありますが、それぞれ特徴や効果に違いがあり、「自分に合った方法はどれなのか」と迷ってしまう方も多いはずです。

本記事では、望まない妊娠を防ぐための確実な避妊法と、それぞれの特徴について解説します。
自分に合った避妊法を見つけるための参考にしてみてください。

避妊の重要性とは

避妊はどの年代の男女にとっても重要になるケースがあります。
たとえば、正しい避妊ができていないことがきっかけで望まない妊娠につながったり、性感染症にかかったりするケースがあります。
また、予期しない妊娠によって、これまで描いていた目標や夢の実現に影響が出ることもあるでしょう。
自身のライフプランと照らし合わせたうえで、タイミングが適切でなければ避妊をすることをおすすめします。
加齢によって避妊をしなくてもいいと思っている方がいる場合は考えを改める必要があります。

女性は年齢を重ねるとともに女性ホルモンの量が減少するものの、排卵をしていれば妊娠する可能性があるからです。
男性の場合ある程度高齢になっても精子を作れます。
そのため避妊をおろそかにした場合、予期せぬ妊娠をすることがあります。

どの年代であっても、妊娠を望まない場合は、自分たちに合った避妊法を選ぶことが大切です。

避妊法の種類

避妊法にはさまざまな種類があります。
以下の一覧表の内容を踏まえ、自分に合った避妊法を選びましょう。

低用量ピル
(経口避妊薬)
IUS
(子宮内システム)
コンドームピル
(緊急避妊薬)
概要女性ホルモンを含んだ薬剤。正しく服用することで高い避妊効果が期待できる。子宮内に挿入することで、黄体ホルモンを放出するタイプ。一度の挿入で最長5年間の避妊効果が期待できる。男性の性器に被せるゴム製の袋。腟内への精子の放出を防止できる。緊急避妊薬。避妊に失敗したときや、妊娠のリスクがあるときに服用することで妊娠が阻止できる。
メリット女性主体で避妊ができる。女性主体で避妊ができ、生理痛が軽くなる。薬の飲み忘れなどのリスクもない。避妊効果に加え、性感染症予防も期待でき、手軽に入手できる。避妊に失敗したとしても、性行為後、規定時間内に服用すれば妊娠が阻止できる。
デメリット医師による処方が必要であり、毎日服用しなければならない。また、服用後に副作用が出る可能性がある。挿入後数ヶ月間は生理以外の出血が続くことがあるが、時間の経過とともに量が少なくなる。医師による装着・除去が必要。装着ミスや破損などがあると、失敗する可能性がある。性行為後、一定時間経過後に服用すると効果が期待できなくなる。
入手方法婦人科で処方してもらう必要がある。婦人科で挿入してもらう必要がある。薬局やコンビニなどで購入できる。婦人科で処方してもらう必要がある。

ピル(緊急避妊薬)と子宮内避妊用具(IUS) ミレーナ

当院では、ピル(緊急避妊薬)と子宮内避妊用具(IUS) ミレーナのご案内が可能です。

それぞれの概要や特徴は以下のとおりです。
妊娠4週目頃になると生理がこないタイミングになるため、この時期に妊娠したことに気づく方が多いです。

ピル(緊急避妊薬)

当院のピルはレボノルゲストレルを採用しています。
避妊が不十分だった可能性のある性行為のあと、72時間以内に服用すれば妊娠が阻止しやすくなります。
想定される利用シーンとしては、避妊なしの性行為をしたときやコンドームの破損・ピルの飲み忘れ、性被害に遭ったときなどです。
利便性が高い反面、服用後に頭痛や消退出血、不正子宮出血や吐き気などの副作用が出る可能性があります。

子宮内避妊用具(IUS) ミレーナ

ミレーナとは、子宮内に装着する避妊リングです。
T字型で3㎝くらいのものであり、垂直軸部に薬剤が含まれています。
薬剤は黄体ホルモンであるレボノルゲストレルであり、継続的に放出されるのが特徴です。

子宮内膜が薄い状態を持続する効果が期待できるため、受精卵の着床が防止でき、妊娠しにくくなります。
一方で、装着後の最初の数ヶ月は出血を繰り返す可能性があるでしょう。

中絶手術を繰り返さないためには

中絶を繰り返さないためには、望まない妊娠を避けるための方法を選ぶことが大切です。
相手が妊娠を望んでいなかったり、自身が子どもを産む予定がなかったりする場合は、必ず避妊をしましょう。
万が一、望まない妊娠をした場合は速やかに医療機関を受診してください。
早い段階の中絶手術であれば、比較的体への負担を抑えやすくなるからです。
性行為をする際は、パートナーと話し合ったうえで必要に応じて避妊をしましょう。

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監修医師
赤松 敬之
赤松 敬之
医療法人星敬会 西梅田シティクリニック 理事長
平成25年3月 近畿大学医学部卒業。平成26年4月から済生会茨木病院にて内科、外科全般の研修を行う。平成28年4月より三木山陽病院にて消化器、糖尿病内科を中心に、内視鏡から内科全般にわたり研鑽を積みながら勤務。「何でも診る」をモットーに掲げる病院での勤務の中で、働き世代の忙しい方が通いやすいクリニックを目指し、令和2年9月西梅田シティクリニック開設。
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