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中絶後の対応

中絶手術後のケア

多くの場合、手術後にホルモンバランスが乱れやすいです。
落ち着くまではゆっくり休み、過度なストレスや飲酒・喫煙はなるべく控えましょう。
また、生理周期を戻すための低用量ピルの服用などもおすすめします。

中絶後にかかりやすい病気

子宮内感染

中絶手術は子宮頚管と言われる子宮の入口を拡張して行います。
そのため細菌やウイルスが子宮内に侵入しやすく、感染リスクが高まります。当院では器具や手術室の殺菌と除菌を徹底し、感染症のリスクを最小限にするよう努めています。
また、クラミジアに感染していると中絶手術による炎症が起こるリスクが高くなります。事前にクラミジアに感染していないかを検査し、万が一陽性の場合も事前に抗生剤を投与することで感染リスクを低減します。

中絶後遺症候群（PAS）

中絶手術は「精神面」「肉体面」の二面でストレスを感じます。
手術に対する恐怖や不安、手術をした後の胎児に対する罪悪感、これ以降も妊娠はできるのかという心配など様々な精神的ストレスを感じることがあります。
中絶後遺症候群はそういったストレスが原因となり、息苦しい・怒りやすい・集中できない・中絶したときの記憶が蘇り鬱っぽくなる・感情を抑え込んでしまうといった症状が見られます。
また、周りの方に相談できず心にも身体にも負担を抱えてしまっている方もいます。
痛みだけでなく精神的なストレスを軽減することも中絶手術において重要な治療の一環となります。

中絶手術後の生理開始について

術後最初の生理は通常であれば2ヶ月以内に来ます。
普段から生理不順の場合は多少遅れることもありますが、万が一3ヶ月経っても生理が来ない場合はクリニックまでご連絡ください。
また、生理が来た際、経血の色や量、期間が通常時とは異なる場合があります。数か月で元通りになるため心配しすぎないようにしましょう。

中絶後の避妊

中絶したからといって妊娠しにくくなるわけではないように、いつでも妊娠する可能性があります。当分妊娠を望まないという方は、ミレーナという最長5年ほど避妊効果が持続される子宮内避妊具の装着をおすすめします。
ミレーナは中絶手術と同時に装着することが可能なため、ご希望の方は手術前にご相談ください。
低用量ピルの服用による避妊も中絶手術直後から可能となります。
ただし、性感染症の予防はできないためコンドームの使用は忘れないようにしましょう。

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