赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
Risk

中絶によるリスク

手術中のリスク

子宮内感染

中絶手術は子宮頚管と言われる子宮の入口を拡張して行います。
そのため細菌やウイルスが子宮内に侵入しやすく、感染リスクが高まります。当院では器具や手術室の殺菌と消毒を徹底し、感染症のリスクを最小限にするよう努めています。
また、クラミジアに感染していると中絶手術による炎症が起こるリスクが高くなります。事前にクラミジアに感染していないかを検査し、万が一陽性の場合でも事前に抗生剤を投与することで感染リスクを低減することができます。

絨毛遺残(じゅうもういざん)

絨毛遺残とは中絶手術をする際に取り除くべき組織を一部子宮内に取り残した状態です。
中絶手術で使用する器具の先端には内視鏡カメラのような内部を確認できるものはついておらず、どんなに経験が豊富な婦人科医でも起こり得ます。
特に子宮が奇形であったり、子宮に何らかの疾患が起こっているがゆえに変形や圧迫がある場合は内容物が取りきれず絨毛遺残が起こります。
当院では手術前に超音波検査でしっかりと子宮の状態を確認し、手術中は超音波ガイドをお腹の上から当てながら行うことでなるべく取り残しのないよう、ていねいに、確実に取り除いていきます。

出血

手術する際に器具が子宮頚管に当たることで起こる損傷や、出血が止まらなくなる状態が続く血液凝固障害が起こることがあります。
当院では子宮頚管を損傷しないよう、細心の注意を払いながら手術を行います。
また、手術前の血液検査で問題がないか精査し、出血を最小限にします。

子宮頚管損傷

中絶手術は子宮頚管と言われる子宮の入口を拡張して行います。
無理に拡張しようとしたり、経験が少ない医師が行うと子宮頚管を傷つけるおそれがあります。
中絶手術を行ってすぐには症状が現れないことが多く、次回の妊娠時に自覚症状がないまま子宮頚管が開いてしまう子宮頚管無力症を引き起こすことがあります。
子宮頚管無力症を引き起こすと、早産や流産のリスクが高くなってしまいます。
手術前に子宮頚管を柔らかくしたり広げたりする事前処置は、子宮頚管の損傷を防ぐための大切なプロセスなのです。

子宮穿孔(しきゅうせんこう)

中絶手術に利用する器具を子宮内に挿入した際、誤って子宮の壁に穴を開けてしまった状態です。中絶手術での発生率はおよそ0.4%と極めて稀な損傷とされています。
当院では事前の検査で子宮のサイズを確認し、人為的なミスを最小限に抑えています。

術後の合併症

発熱

中絶手術をした後、女性ホルモン(黄体ホルモン)の影響で微熱が数日続くことがあります。
通常は安静にしていれば落ち着いてきますが、38度以上の熱が3日以上続く場合はすぐにクリニックまでご連絡ください。

頭痛・めまい

中絶手術は麻酔をして行います。
麻酔に敏感な方は、術後に頭痛やめまいが生じることがあります。
術後3時間程は転んだり意識が遠のくこともあるため、当院の回復室で休んでいただき、麻酔の効果が弱まって帰宅できる状態になってからお帰りいただきます。
落ち着いてからも当日の運転は危険なため、ご自身で運転しての来院はご遠慮ください。

腹痛

子宮が妊娠前の元のサイズに戻ろうとするため、数日から1週間ほど生理痛のような痛みを感じたり、ホルモンの減少で起こる出血に伴う痛みを感じることがあります。
いずれも数日で治まることがほとんどですが、耐えられないような腹痛が続く場合はすぐにクリニックまでご連絡ください。

不正出血

手術を受けてから7~10日ほど生理のような出血が続くことがあります。
数日で落ち着きますので、経過観察をお願いします。
異常な量の出血がある場合はすぐにクリニックまでご連絡ください。

情緒が安定しない

中絶をするということは女性にとって大きな決断となります。
ご家族やご友人に相談できず、心を病まれる方も多くいらっしゃいます。
不安や心配が大きくなり精神的な負担がかからないよう、身体面だけでなく精神面もともにサポートいたします。
なんでもご相談いただける環境づくりをしておりますので、中絶を考えていたり、望まない妊娠の可能性がある方は一度ご来院ください。

中絶や望まない妊娠に関して、不安があったり少しでも気になることがあれば、遠慮なく当院にご連絡ください。
ご相談をお聞きし、どうするべきかをお伝えいたします。

不妊症になるリスク

不妊症の原因

一度中絶手術をすると次から妊娠しにくい身体になってしまわないかと心配される方がいます。
結論、中絶手術をしたから不妊症になるということはほとんどありません。
以前は殺菌や消毒がきちんとされていない器具で中絶手術をしたために感染症を引き起こし、子宮内膜の癒着や術後の合併症によって不妊症になることがありました。
当院ではこういったことが起きないよう、器具や手術室の殺菌・消毒を徹底し、細心の注意を払って中絶手術を行っております。

もちろん望まない妊娠は避けることが重要です。
中絶後はピルの服用やコンドームの使用、長期間(5年間)の避妊効果がある子宮内避妊器具(ミレーナ)の装着などによる避妊を推奨します。

ABORTION

中絶について

中絶の当院の考え方や、リスク・手術可能な妊娠周期などについてご説明いたします。

PREGNANCY

妊娠について

妊娠した身体の注意点や、妊娠検査薬・避妊などについてご説明いたします。

医療法人星敬会 西梅田シティクリニック 理事長 赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

「一人で悩まずにご相談ください。」

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当院は妊娠10週未満のみ対応可能です。
ご了承いただきお問い合わせいただきますようよろしくお願いいたします。

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