中絶手術はいつから受けられる?妊娠週数の目安と手術の流れ

妊娠中絶を検討している方の中には、「最短でいつから手術が受けられるのか」を知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、中絶手術が可能になる妊娠週数、実際の流れ、よくある質問をまとめました。
正しい知識を持ち、後悔のない選択につなげてください。
最短で中絶手術を受けられるタイミング
中絶手術は、胎嚢の中に卵黄嚢が確認できる 妊娠5〜6週頃 から可能です。
妊娠7〜8週になると胎芽や心拍も確認でき、比較的安全に手術を行いやすい時期とされています。
一方で、妊娠12週を超えると体への負担や合併症のリスクが増えるため、 妊娠8〜10週頃までに受けることが望ましい といえます。
「迷っている間に週数が進んでしまった」というケースも少なくありません。気になる場合は、まず医療機関に早めに相談することが大切です。
妊娠中絶手術の流れ

妊娠中絶手術の流れは以下のとおりです。
- 予約
電話やWebで予約を行います。妊娠12週を超える可能性がある場合は、必ず予約時に伝えましょう。※当院では妊娠12週以降の手術は行っていません。 - 来院
来院時には保険証を持参し、問診票に最終月経日や既往歴、アレルギーの有無などを記入します。 - 検査
超音波検査や内診で妊娠週数を確認。血液検査や感染症検査も行い、合併症の有無を調べます。 - 説明と同意
医師から手術方法や麻酔について説明を受け、内容に同意できれば同意書に署名します。中絶の手術には同意書が必ず必要です。 - 手術
検査に問題がなければ、決定した日に手術を行います。
所要時間はおよそ 5〜10分。その後は回復ベッドで2時間程度休息し、自力で歩けるようになります。車の運転はできないため、家族の送迎か公共交通機関を利用してください。 - 経過観察
術後1週間ほどで再診し、子宮の回復状態を確認します。自己判断で受診を控えるのは避けましょう。
院内スタッフや担当医師の説明をよく聞き、指示どおりに対応していきましょう。検査を経て、手術の説明を受ける際は、疑問点などが残らないように理解を深めることが大切です。
もし、不明な点や不安に思うことがあれば、遠慮なくご質問ください。
手術時間と方法
現在、世界保健機関(WHO)が推奨する 手動吸引法(MVA) が主流です。
吸引管を子宮に挿入して内容物を吸い出す方法で、手術時間は5〜10分程度。麻酔を使用するため痛みはほとんどなく、身体への負担も比較的少ないとされています。
当院では、できるだけ負担を減らし安全を優先に考えておりますので、手動吸引法(MVA)を推奨しております。
中絶手術のよくある質問
中絶手術に関するよくある質問は以下のとおりです。
Q1. 妊娠週数はどうやって確認できますか?
– 超音波検査で確認できます。ご自身で計算する場合は「最終月経の開始日=妊娠0週0日」として数えます。
Q2. いつまで中絶手術は受けられますか?
– 日本では 妊娠22週未満(21週6日まで) と法律で定められています。
ただし妊娠12週以降は「中期中絶」となり、入院や複雑な処置が必要になります。心身の負担も大きく、費用も高額になる点に注意しましょう。
Q3. 仕事復帰はいつから可能ですか?
– 初期中絶の場合は当日に帰宅可能ですが、その日は安静にしてください。経過が良好であれば翌日から復帰できます。詳細は主治医に確認しましょう。
妊娠週数がわからず不安な場合は、クリニックで確認できます。まずはお気軽にご相談ください。
週数が進むほど負担は大きくなる
妊娠初期(〜10週頃)であれば、手術は短時間で済み、費用や体の負担も軽減されます。
一方、12週以降では2日以上の入院が必要になり、心身ともに大きな影響を受けます。
「まだ決められない」と迷う時間も大切ですが、身体的リスクを考えると、早めの受診・相談が安心につながる ことを覚えておきましょう。
心身にかかる負担も大きくなるため、中絶を迷っている方は一度LINEまたは、ご来院してご相談ください。
まとめ
- 中絶手術は妊娠5〜6週から可能
- 8〜10週が比較的安全に行える目安
- 流れは「予約→来院→検査→説明→手術→経過観察」
- 手術時間は5〜10分、WHO推奨の手動吸引法(MVA)が主流
- 妊娠12週を超えると負担や費用が大きく増すため、早めの相談が重要
妊娠中絶は身体にも心にも大きな影響を与える選択です。正しい情報を得て、納得のいく決断ができるようにしましょう。
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