妊娠週数別の中絶方法とリスク
中絶手術は日帰りできる?妊娠週数の目安と「いつまで可能か」を徹底解説

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
妊娠中絶を検討している方の中には、「中絶手術は日帰りでできるの?」「妊娠は何週まで中絶できるの?」 と疑問を持つ方も多いでしょう。
結論として、妊娠初期(4〜11週6日まで)であれば日帰り可能な場合が多く、12週以降は入院が必要 です。
本記事では、中絶手術が可能な妊娠週数の確認方法、法律上の制限、日帰りできるケースと入院が必要なケース、手術時に必要な持ち物、未成年の方への注意点まで解説します。
目次
妊娠週数の確認方法
人工妊娠中絶が可能かどうかを判断するには、まず妊娠週数を正確に把握する必要があります。
- 自己計算:最終月経の初日を妊娠0週0日とし、4週間後が妊娠4週になります。
- 自動計算ツール:妊娠週数の自動計算サイトを利用するのも便利です。
- 医療機関での確認:生理不順や不明な場合は、超音波検査で胎嚢や胎児の大きさを測定して正確な週数を確認します。
妊娠中絶ができる週数の目安
一般的に中絶手術は 妊娠6週以降 が安全とされています。
5週以前では妊娠の成立がはっきりせず、組織を取り残すリスクがあるためです。
- 妊娠6週以降:超音波検査で妊娠が確認でき、安全性が高い
- 妊娠22週未満まで:母体保護法により中絶可能(21週6日まで)
22週以降はいかなる理由でも中絶は認められていません。もし中絶できない状況であれば、特別養子縁組や里親制度といった別の選択肢を検討する必要があります。
中絶手術は日帰りでできる?入院が必要なケースは?

初期中絶(妊娠4〜11週6日まで)
- 前処置から手術、術後観察まで 3時間程度
- 入院は不要で 日帰り可能
- 多くのケースで当日に帰宅できます
中期中絶(妊娠12週以降)
- 子宮口の拡張処置や子宮収縮剤の投与が必要
- 2〜3日程度の入院 が必要
- 手術後は病室で安静にし、回復を確認してから退院
中絶手術に必要な持ち物
手術当日は、以下を準備しておきましょう。
- 健康保険証(本人確認用)※パスポートや運転免許証でも対応可能です
- 同意書(本人および配偶者/未成年の場合は保護者)
- 印鑑
- 生理用ショーツ・ナプキン(夜用2枚ほど)
- メガネ(普段コンタクトの方はケースも)
- 手術費用(現金またはカード)
漏れがあると手続きが進められないことがあるため、事前に確認して準備してください。
未成年で中絶を考えている方へ
母体保護法により、人工妊娠中絶には 本人と配偶者、または保護者の同意書が必須 です。
未成年の場合は、保護者の署名・同意が必要になります。
ただし、例外として以下のケースでは医療機関へ相談してください。
- パートナーと連絡が取れない
- 相手が特定できない
- 配偶者がすでに亡くなっている
いずれにしても、妊娠週数が進むほど身体的・経済的な負担は大きくなる ため、早めに医師へ相談することが大切です。
「妊娠中絶しようか迷っている」という方は、一度医療機関の医師に相談しましょう。
まとめ
- 妊娠中絶は 6週以降、22週未満(21週6日まで) 可能
- 初期中絶(〜11週6日)は 日帰りで可能
- 中期中絶(12週以降)は 2〜3日入院が必要
- 手術には 健康保険証・同意書・印鑑・ナプキンなどの持参が必須
- 未成年の場合は保護者の同意が必要
不安や疑問がある場合は、LINEや来院でお気軽にご相談ください。
LINEでのご相談

監修医師