中絶後の生理が来ない理由とその対処法
妊娠初期症状とセルフチェック方法|検査薬でわかる時期と中絶の選択肢
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
「妊娠したかもしれない」と感じたとき、多くの方がまず気になるのは 妊娠初期の症状 ではないでしょうか。
本記事では、妊娠初期に現れる症状、セルフチェックの方法、そして予期せぬ妊娠の場合に知っておくべき中絶手術の時期と注意点を解説します。
妊娠初期にあらわれやすい症状
妊娠初期(妊娠15週6日まで)は、ホルモンの変化により体調にさまざまな変化が起こります。代表的な症状は以下のとおりです。
- 足のむくみ
- 肌荒れ・口内炎
- 頻尿
- 腰痛・腹痛
- おりものの増加
- 便秘や下痢
- 胃もたれ
妊娠は排卵・受精から始まります。妊娠2週目に排卵、3週目に子宮内膜へ受精卵が着床すると妊娠成立です。
その時期に体調の変化を感じることが「妊娠初期症状」にあたります。
妊娠初期の高温期とは?
女性の基礎体温は「低温期」と「高温期」に分かれます。
- 低温期:約14日(生理開始〜排卵前)
- 高温期:約14日(排卵後〜次の生理前)
妊娠すると黄体ホルモンの影響で高温期が続き、3週間以上体温が高い状態が続いた場合、妊娠の可能性が高まります。
また、風邪症状がないのに微熱が続く場合も妊娠のサインの一つです。
妊娠検査薬でセルフチェック

「妊娠かも?」と思ったら、市販の妊娠検査薬で確認しましょう。
- 検査可能時期:高温期14日以降
- 判定方法:妊娠初期に分泌される hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン) を検出
注意点として、検査のタイミングが早すぎると正確な結果が出ないことがあります。
陽性反応が出た場合でも、確定診断ではなく、産婦人科での超音波検査 が必要です。妊娠6週目頃に心拍が確認されることで妊娠確定となります。
予期せぬ妊娠の場合|中絶はいつから可能?
日本では、母体保護法に基づき妊娠22週未満(21週6日まで) が中絶可能な時期です。
- 初期中絶(〜11週6日まで)
・方法:掻爬法または吸引法
・入院不要、日帰りで可能
・費用:約10〜15万円 - 中期中絶(12週〜21週6日まで)
・方法:人工的に陣痛を起こして分娩
・入院:3〜7日必要
・費用:約50万円
・死産届や埋葬が必要
妊娠週数が進むほど手術は大きな負担となります。予期せぬ妊娠で中絶を考える場合は、できるだけ早めの相談と決断が重要 です。
妊娠かもと思ったら、早めに受診を
- 腰痛や腹痛、便秘・下痢といった体調変化がある
- 妊娠検査薬で陽性が出た
このような場合は、必ず医療機関を受診してください。
早期に診断を受けることで、妊娠の継続・中絶どちらを選択する場合でも安全に対応できます。
妊娠の決断は大きな精神的負担を伴います。家族・友人・医師と相談しながら、後悔のない選択をすることが大切 です。
まとめ
- 妊娠初期にはむくみ、頻尿、腹痛、微熱などの症状が出やすい
- 高温期が3週間以上続く場合は妊娠の可能性が高い
- 妊娠検査薬は高温期14日以降に使用すると精度が高い
- 中絶は母体保護法により 22週未満まで 可能
- 初期中絶は負担が少なく、中期中絶は費用・身体的リスクが大きい
- 不安を感じたら早めに医師に相談することが重要
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