避妊法の種類と選び方|ピル・IUS(ミレーナ)・コンドーム・緊急避妊薬の特徴と効果

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

「避妊をしたいけれど、どの方法を選べばいいかわからない…」
避妊法にはいくつも種類があり、それぞれ効果や特徴が異なります。自分に合った方法を知ることは、望まない妊娠や中絶を防ぐ第一歩です。

この記事では、確実性の高い避妊法の種類とメリット・デメリットを整理し、緊急避妊薬やIUS(ミレーナ)についても解説します。

避妊の重要性

  • 望まない妊娠の防止
    避妊が不十分だと、予定外の妊娠や中絶につながるリスクがあります。
  • 性感染症の予防
    コンドームは避妊だけでなく、性感染症のリスクを下げる効果があります。
  • ライフプランを守る
    妊娠・出産のタイミングは、人生設計に大きく影響します。年齢に関係なく妊娠の可能性はゼロにならないため、必要に応じた避妊が欠かせません。

主な避妊法と特徴

避妊法にはさまざまな種類があります。
以下の一覧表の内容を踏まえ、自分に合った避妊法を選びましょう。

低用量ピル
(経口避妊薬)
IUS
(子宮内システム)
コンドームピル
(緊急避妊薬)
概要
女性ホルモンを含む錠剤を毎日服用
子宮内に装着しホルモンを放出、最長5年効果持続
男性器に装着し精子の腟内流入を防ぐ

性行為後72時間以内に服用
メリット
高い避妊効果/月経痛やPMS軽減
高い避妊効果/月経量減少/飲み忘れリスクなし安価・手軽/性感染症予防も可能
性行為後でも妊娠阻止率が高い
デメリット
毎日服用が必要/副作用の可能性

装着時の違和感/医師による処置が必要

破損・装着ミスで失敗リスクあり

時間が経つと効果低下/副作用の可能性
入手方法婦人科で処方婦人科で装着薬局・コンビニ等で購入婦人科で処方

緊急避妊薬(アフターピル)

  • 有効成分:レボノルゲストレル
  • 服用期限性行為後72時間以内(できるだけ早いほど効果的)
  • 利用シーン:避妊失敗(コンドーム破損・ピル飲み忘れ)、性被害時など
  • 注意点:頭痛・吐き気・不正出血などの副作用が出ることがあります

子宮内避妊システム(IUS:ミレーナ)

ミレーナとは、子宮内に装着する避妊リングです。

  • 特徴:T字型の器具を子宮内に装着し、少量のホルモンを継続的に放出
  • 避妊効果:最長5年間持続
  • メリット
    • 高い避妊効果
    • 月経量や月経痛の軽減効果
    • 毎日の服薬不要
  • デメリット:装着後しばらく不正出血が続くことがある

中絶を繰り返さないために

  • 避妊をおろそかにすると、望まない妊娠を繰り返し、中絶につながるリスクが高まります
  • 早期の中絶手術は比較的負担が少ないものの、身体的・精神的にダメージを伴う選択です
  • 中絶を防ぐためには、確実な避妊法を選び、パートナーと協力して実践することが重要です

まとめ

  • 避妊法には ピル、IUS(ミレーナ)、コンドーム、緊急避妊薬 などがある
  • それぞれメリット・デメリットがあり、自分の生活や体質に合った方法を選ぶことが大切
  • 緊急避妊薬やIUSは高い避妊効果があるが、必ず医師の診察を受けて利用を
  • 望まない妊娠を防ぐこと=中絶を防ぐこと に直結する

LINEでのご相談

Related Posts
関連記事
監修医師
赤松 敬之
赤松 敬之
医療法人星敬会 西梅田シティクリニック 理事長
平成25年3月 近畿大学医学部卒業。平成26年4月から済生会茨木病院にて内科、外科全般の研修を行う。平成28年4月より三木山陽病院にて消化器、糖尿病内科を中心に、内視鏡から内科全般にわたり研鑽を積みながら勤務。「何でも診る」をモットーに掲げる病院での勤務の中で、働き世代の忙しい方が通いやすいクリニックを目指し、令和2年9月西梅田シティクリニック開設。
Recommend
こちらの記事もどうぞ
記事URLをコピーしました